あけましておめでとうございます。
昨年中は、大変お世話になりました。
今年も、子どもの発達を回復するということを更に現実化できるよう、みなさまと一緒に学び実践していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
今年のテーマ
基礎感覚を一つ一つ自分の体験として学び、支援や指導の実践力を養う
そして、あの子は姿勢がグラグラだから前庭に課題があるだろう、あの子は触覚に課題があるから触覚体験をしてみようなど、理論に子どもを合わせるという支援から、「子どもの発達状態に理論を結びつけ、より効果的な支援を導き出せる」という方向に切り替えていきたいですね。
なぜなら、今のその子の状態や問題行動は、一つの感覚だけが未発達ということは殆どありません。
感覚は全て関係しながら育っていきますし、日々の関わりの中で、感覚以外にも、今その子にもっと必要な支援があるかもしれません。
私たちは、子どもという未熟な存在と見るのではなく、人間としての完成形に向かって、様々な体験を通して発達している存在として見ること。
そしてその子の一つ一つの感覚体験が、心身を育て、そして豊かな人間性を育てる貴重な体験になるということを、私たち自身がしっかり感じられることがとても大切だと思います。
今年は一つ一つの感覚を体験して頂きながら、子どもにとってこの〇〇感覚体験が、どの感覚のどの働きに結びつくのかということを検証し、現場で生かしていただけるような内容で進めていきたいと思います。
それによって皆さん自身が、この感覚という世界がどれだけ心身ともに豊かな人間性を育てていくのかということに気づき、子どもとの感覚体験を大切にし、ともに楽しんで頂けると思います。
下記に1年の予定を掲載しましたので、参考にしてください。
お互いに成長できる一年になりますよう、心から願っています。
どうぞよろしくお願いいたします。
いとうまさえ
事例検討会・オンライン勉強会のテーマ
月 | 内容 | 概要 |
---|---|---|
1 | 基礎感覚と発達の関係① | 基礎感覚の種類とその働きを理解し、子どもの発達や困難さを理解する |
2 | 基礎感覚と発達の関係② | 基礎感覚の種類とその働きを理解し、子どもの発達や困難さを理解する |
3 | 環境と発達、集団適応 | ・環境の変化に弱い、新しい環境に馴染みにくい、生活リズムが整わない ・集団に馴染めない、集団行動が困難、家庭と様子が違うなど |
4 | 落ち着きと集中力 | ぼ~っとする、気が散る、集中力が続かない、落ち着かない理由 |
5 | 姿勢の発達とそのプロセス | 姿勢がぐらぐらする、座位や立位が保持できない、身体コントロールが困難 |
6 | 合宿 | |
7 | 気づき・認知 | 気づきが足りない、認知力の育ちの問題 ・気づきとは、認知とはどういうことか |
8 | 理解・記憶 | 理解するために必要な発達は? 記憶の発達プロセス |
9 | 母子関係(触覚) | 愛着、ずっと甘える |
10 | 読み書き 見る力とは? | ・見る力とは?視覚機能と発達の宿題の関係 ・読み書きの困難に隠れている、発達の宿題 |
11 | 数の概念・算数の能力 | 数の概念とは、算数の能力の土台になるもの、どう育てるか |
12 | コミュニケーション、社会性の育ち | コミュニケーションの発達プロセスと社会性の育ちなぜ困難さが現れるか、その改善は? |